暇つぶしの最終兵器?今話題のハンド(フィンガー)スピナーを使ってみた

先日、今話題のハンド(フィンガー)スピナーなるおもちゃを入手しました。ネットでみると大流行!みたいな煽り記事がたくさん出てきますが、小学生の息子に聞くと

「まあ、持っている人もいるよ」

くらいの温度感のようだ。

ハンド(フィンガー)スピナーとは何か?

ハンド(フィンガー)スピナーとは、真ん中を摘んで回すだけという恐るべきシンプルなおもちゃです。素材は回転力を出すため鉄製で、結構重量があります。

ちなみに、この商品はいろいろな名前がありますが、どれも同じ商品のことです。

  • ハンドスピナー
  • フィンガースピナー
  • Finger(フィンジャー)スピナー

 

ハンド(フィンガー)スピナーの遊び方

回すとこんな感じで、ブーンとひたすら回り続け、回転が止まってきたらまた回す、の繰り返し。

こんなものの何が面白いのだろう、と最初に思いましたが、手元に持っていると・・・

ジャー

 

ジャー

 

ジャー

 

気がつくとハンドスピナーを回し続ける自分がいます。驚

しばらく使って分かりました。そうか、これは暇つぶしで使うプチプチと同じ類のものだ。

ハンド(フィンガー)スピナーの効能とは

幾つかの英語サイトを覗いてみると、ハンドスピナーの効能として以下のようなものが挙げられています。

1)集中力が高まる

2)ストレス解消になる

3)タバコなど依存症の人が気を紛らわすのに役立つ

ただ、何らハンドスピナーが実際にメンタルヘルスの観点から役に立つと言う十分な研究はないそうで、自分で自分なりの効能を発見するしかないようです。

僕にとっては、前述の通り暇つぶしツールということになりそうです。

ハンド(フィンガー)スピナーの値段は数百円から

ハンドスピナーの価格ですが、なかなか良心的で、数百円から購入することができます。例えば、以下のハンドスピナーはアマゾンで最も売れていますが、300円以下で購入できます。

このリーズナブルな値段が、ハンドスピナーが子供達の間で人気が出た理由の一つでもあると思います。

ハンド(フィンガー)スピナーの選び方

ハンドスピナーはシンプルな商品ですが幾つか選ぶポイントがあります。

1)回転時間

回転時間ですが、我が家にある安いものは一度力を加えてから止まるまで1分半でした。販売されているものは5分以上のものもたくさんあります。

2)耐久性

ハンドスピナーは比較的重いおもちゃで手に持って遊ぶため、落とすリスクが非常に高いおもちゃとも言えます。耐久性の高いものが望まれます。

3)デザイン

ハンドスピナーは相棒として持ち歩くものなので、やはり気に入ったデザインのものを選びたいものです。

種類もいろいろ!購入してみたい面白ハンド(フィンガー)スピナー10選

以下は、アマゾンで入手できる面白いハンドスピーナーです。

 

 ミニオンズのデザイン。

山二 ミニオン ハンドスピナー (BP) 8408 ボブ 2 イエロー 99840800

山二 ミニオン ハンドスピナー (BP) 8408 ボブ 2 イエロー 99840800

 

 これは6又タイプのハンドスピーナー

  2又のハンドスピーナー

Smato ハンドスピナー ゴールド

Smato ハンドスピナー ゴールド

 

 キャンプテンアメリカの盾型ハンドスピーナー

9個の歯車が連動して回転するハンドスピーナー

 アウトドアで使える?キーチェーンパイダー型ハンドスピーナー

弾丸型ハンドスピーナー

 暗いところで光るハンドスピーナー

回転すると円が見えるハンドスピーナー

 手裏剣型のハンドスピーナー

 

 

嘘のオンパレードの「加計学園」閉会中審査で問題の本質を考える

学園の閉会中審査は嘘のオンパレード

安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、衆院文部科学、内閣両委員会合同の閉会中審査が7月10日に行われた。

僕は夜のニュースでその様子を小学生の子供と見ていたが、あまりの酷さに言葉を失った。

「文書はなかった」

「文書はあった」

「個別のやりとりは記憶にない」

「指示を受けた記憶はない」

「そんなことは言っていない」

審査の内容を誰が見ても明らかなのは、答弁をした人たちの中に「嘘つき」がいるということだ。話が全く噛み合わないのだから、間違いなく誰かが嘘をついている。

官僚も政治家も、日本の行政や政治の中枢にいる人たちは、証拠さえ残っていなければ、全国民の前でも堂々と嘘をついても良いと本当に考えているようだ。嘘をついている人たちは、自分の子供に対しても同じ嘘をつけるのだろうか。

個人の倫理観もたやすく捻じ曲げてしまう組織の論理というのは本当に恐ろしいものだと思う。

「加計学園」問題を超単純化してみる

今回の加計学園問題に限らず、物事が複雑に見えた時は、単純化することが大切ではないかと思う。今回の件はこんな感じかと。

・規制が厳しくて、全く許可が下りなかった

・突然ある一人に対し、許可が下りた

・下りた人を調べると総理大臣のお友達だった

話は実に解りやすい、これは単なるえこひいき問題だ。小学生が考えたって、何かおかしいということがはっきりわかる。

問題は、えこひいきをした人たちがそのことを全く認めないことだ。

しかし、面白いことに本人たちが認めようが認めまいが、今にいたっては日本の全国民が不公平はえこひいきが行われたことをほぼ確信しているのが現状ではないかと思う。

また、何か正しくないことをすると、どこかで帳尻が合うように世の中の法則はできている。 内閣支持率の急落は、まさにそうした帳尻合わせの一端だと僕は理解しています。

 

日本最大の釣り具チェーンの横に、日本最大のリサイクル釣り具チェーン。タックルベリー渋谷西口店のコバンザメ商法

僕は釣りが趣味で、時々釣り具屋さんに行くのですが、餌や仕掛けの購入で最もお世話になっているのが上州屋です。

上州屋は北は青森県から西は愛媛県まで全国200店舗を展開する日本最大の釣り具チェーンです。

ここの渋谷店は駅から本当に近いところにあるため、仕事帰りにすぐに立ち寄れるということで、年に数回は必ず来ています。

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しかし、ここに来るもう一つの理由があります。それは、上州屋のビルのすぐ横に、釣り具のリサクルショップ、タックルベリーがあるのです!

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タックルベリーは2000年4月に第1号店を出店した後急成長を遂げた、釣り具のリサイクルチェーンで、2016年2月現在、47都道府県に201店舗があります。上州屋と同規模です。

日本最大の釣り具チェーンの横に、日本最大のリサイクル釣り具チェーン。まさに絵に描いたようなコバンザメ商法です。笑

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上州屋渋谷店は3フロアに別れていて品揃えがかなり充実していますが、タックルベリー西口店は1フロアのみです。

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ただ、コンパクトに一通り揃っています。

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タックルベリー新橋店はもっとえげつない

ちょっと調べてみると、タックルベリー新橋店はもっとえげつなく、上州屋新橋駅前店はニュー新橋ビルに入っていますが、タックルベリー新橋店も全く同じビルの中に入っています。

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コバンザメ商法のメリット

コバンザメ商法のメリットは、初期の調査費用が低く抑えられることだと思います。通常、店舗を出店する際にはデモグラフィックデータを始め、様々な観点から商売として成立するのかを事前に調査し、検証する必要があります。

しかし、タックルベリー渋谷西口店のように、渋谷エリア最大の釣り具店があれば、そこには既に市場が存在している訳で、何も考えずに横に出店するだけで一定の売上が上がる計算をすることができます。

コバンザメ商法が膨れ上がっていくと、神田の古本街のようにエリアとして相乗効果を生み出せるようになるのかもしれません。

取る意味あるの?米国でMBAを取得することのメリット・デメリット

MBAプログラムを卒業してもう早8年になります。MBA取得のビフォーアフターを自分の経験、先輩や後輩たちのキャリアを見てきて、メリット・デメリットをまとめてみたいと思います。

 MBAを取得するメリット

取得するメリットですが、以下の点が挙げられます。

メリット1)キャリアの選択肢が広がる

僕の好きな言葉に以下のようなものがあります。

教育とは機会という扉を開ける鍵である

ゴードン・B・ヒンクレー

ある種の職種では、就職活動の募集要項にMBA取得が優遇または必須の条件として明記されています。つまり、MBA取得はそうした仕事に応募するための「鍵」として作用する訳です。

例えば、投資銀行やコンサルなどは顕著で、ボストンキャリアフォーラムなどに行くと、MBAだけを採用しにリクルーターが面接をしに来ます。

メリット2)ネットワーキングが広がる

コネとは日本ではあまり良い文脈で用いられませんが、海外に行くとネットワーキングは非常に重視されています。

各ビジネススクールでも、卒業生を繋ぐネットワーキングは非常に積極的で、これらのネットワーキングから様々な仕事の機会が生まれます。

この観点で考えると、僕の卒業した米国の中堅MBAプログラムは小規模で日本人生徒が少ないため、あまり価値があるとは考えにくく、僕が留学を考えている時に相談に行ったウォートンの卒業生には真面目な顔で慶應大学のビジネススクールを勧められました。

メリット3)異文化経験と語学力が身につく

僕のように明治大学を卒業して、日系企業に働いていた人間にとっては、MBAは海外経験を得る貴重な機会でした。

下手くそな英語を駆使しながら、世界から集まってくるクラスメイトたちと切磋琢磨した経験は今のように毎週のように世界と繋がる仕事をする上で良い準備になったと思います。

メリット4)人生のバケーションを堪能できる

 先にMBA留学していた友人が「MBAは人生のバケーションだ」と言っていて、そんな訳あるかと思っていましたが、今振り返ってみると本当にその通りでした。

一度社会人になってから学生に戻ることがどれだけ贅沢なことなのか、戻ってみると本当によく分かります。

授業は忙しいですが、夏休み、サンクスギビング、クリスマス休暇などなんだかんだ言って休みは社会人よりもはるかに多いです。

僕は休暇の度にイエローストーンなどの国立公園に旅行に行っていましたが、社会人になった今はほぼ不可能です。

こうした余暇は人生やキャリアを見つめ直すいい機会になります。

メリット5)専門性の高い教育を受けられる

これを最後に持ってきたのは、MBAの勉強なんぞは本屋に行けばいくらでも勉強できるからです。

 例えば、グロービスのMBAシリーズは有名で、このシリーズを全部勉強すれば、MBAで学ぶことはほぼカバーできてしまいます。

改訂3版 グロービスMBAマーケティング

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  • 作者: グロービス経営大学院
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 それでも、MBAプログラムで勉強する価値があるのは、クラスと言うリアルな環境の中で、教授やクラスメイトと実際に議論をしながら学ぶことができるからです。5感を通して学んだ方が、記憶の定着が良いのはよく知られたことです。

MBAを取得するデメリット

続いてデメリットについてです。

デメリット1)お金がかかる

僕は幸いなことに奨学金で授業料や保険、教科書代などを賄うことができましたが、それでも留学費用の合計金額を考えると、2年間収入が亡くなった機会損失も換算すると2000万円くらい掛かってしまっています。

デメリット2)キャリアの足かせになることがある

MBAを卒業するとなんとなくエリートの仲間入りしたような錯覚に陥ることがあるのですが、これは本当に錯覚です。

逆に「キャリアはこうあらねば」みたいなおかしな先入観に縛られることが少なくないような気がします。

これは、MBAプログラム側が「理想の卒業後のキャリアはこうあるべき」みたいなものを無意識に刷り込んでいくことが大きいのではないかと思います。

デメリット3)MBAのフレームワークや分析は実務では役に立たないことが多い

実際に仕事に戻ると、MBAで学んだフレームワークやら分析やらは驚くほど使われないことが多いことに気付かされます。僕は数ヶ月でそのことに気付き、すぐに封印しました。苦笑

ファイナンスなどは違うのかもしれませんが、マーケティングはそのことが顕著ではないかと思います。

デメリット4)受験がとにかく大変

MBA受験が大変なのは、仕事をしながらTOEFLやGMATの勉強をしなければならないところにあります。およそ2年、忙しい仕事をしながら毎日6時間以上の勉強時間を捻出し続けるのは本当にタフでした。

まとめ:で、結局MBAは取る意味あるのか?

結局、米国でMBAを取得する意味があるのかどうか、ですが、「人によります」というのが今の僕の答えになります。

人生、人の数だけキャリアの道もあります。MBAは無数にあるそうした道の一つのオプションに過ぎません。自分が進みたい将来に役に立つと思えば行けばいいし、他に道もあると思えばあんなに難儀なことをせずとも良いのではないかと思います。

メイド香港月4万円、フィリピン月1万円、そして日本は・・・? 各国の家政婦事情を同僚から学ぶ

先日、職場でクラスターミーティングなる会議がありました。クラスターミーティングとは、同じか近いTime Zoneの担当者が集まって、3、4日集中的に様々な話題について会議をする、というものです。

話し合いの結果、僕が働く東京オフィスがホスト会場に選ばれ、ニュージーランド、香港、フィリピンから担当者が集まりました。

ネット経由のテレビ会議では年に数回会っていましたが、実際に彼らと会うのはほぼ初対面。しかし、数日一緒に時間を過ごすに連れて打ち解けていきました。

レストランで食事をしながら、自宅で何を食べているのか、という話題になりました。というのも、香港人の担当者の奥さんは韓国人なので、韓国料理をがよく出てくるのかと思ったのです。

僕「香港では何を食べてるの?やっぱり韓国料理?」

香港の担当者「韓国料理はあんまり食べないね。フィリピン料理ばっかり」

僕「フィリピン料理? 奥さんはフィリピン料理が好きなの?」

香港の担当者「料理はフィリピン人のヘルパーが作ってくれるんだよ」

僕「ええ!?」

香港の家政婦事情

詳しく聞くと、月5万円くらいでフィリピン人の家政婦を雇っていて、彼女が家事を全部やってくれるのだという。このフィリピン人の家政婦が、住み込みで週6日働いてくれる。

香港の担当者「ヘルパーがいるから、奥さんは韓国に帰りたがらないんだよね」

そりゃそうだろう。

日本ではお金持ちしか家政婦なんて雇えないと皆んな思っているし、実際にそうだと思う。しかし、香港では中流階級以上であれば、家政婦を雇うのは実に普通のことだという。

「どうやってそのヘルパーを見つけたの?」

香港の担当者「知人の紹介だね。でも、いろいろと手続きがあるから、契約するときはちゃんとエージェントを通したよ」

契約は基本二年なのだが、一ヶ月前の通知で解除することができるという。

しかし、家族でもない人と一緒に暮らすというのは正直抵抗がある。

香港の担当者「まあ、日本人からするとちょっと変だと思うかもしれないけど、香港ではごく普通だからね」

そもそもなぜフィリピン人が香港で家政婦をやっているのかというと、物価が全然違うからということのようです。

というのも、フィリピンでは新卒の月収が2万円ほど。香港で月5万円貰ってまるまるフィリピンの実家に送金すれば、かなり実家の家計は助かるはずです。

日本の感覚に直すと、外国に出稼ぎに行った高卒の娘が、毎月40万〜50万円を実家に送ってくれるようなものです。これはでかい。

香港の物価は日本よりも同じかやや高いくらいだと思いますが、住み込みであれば家賃も光熱費も食費も不要です。

また、現実問題として、フィリピン人も香港人も英語が話せるため、言葉の壁がないのも大きい。

僕がいろいろと香港人の担当者に質問している間、フィリピンから来た担当者はずっと黙っていました。

僕(あれ、もしかするとフィリピン人が家政婦として働いているという話題に、同じフィリピン人として気を悪くしたかな)

そう思っていると驚きの話しがフィリピン担当者から。。

フィリピンの家政婦事情

フィリピンの担当者「実は、うちにもヘルパーがいるんだ」

香港の担当者「一人?」

フィリピンの担当者いや3人。一人はシェフで、二人は家事全般

「えええ!?」

聞くと、フィリピンはもっと安くて月1万円で家政婦を雇えるのだという。香港と同じく、住み込みで働いて家賃も光熱費も食費も不要であれば、手取り10万円というのは現実的な価格たいなのかもしれない。

「ちょっと待って。ヘルパー3人って、家はどのくらいの大きさなの?」

フィリピンの担当者ベットルームは8室あるね」

リビングの写真を見せてもらうと、40畳くらいはある。豪邸だ。

フィリピンの担当者「いや、勘違いして欲しくないのは、これは自分の家じゃなくて、義理の父の家なんだよ」

彼の話しによると、義理の父はフィリピンの外交官で、エリート官僚だったようだ。一時期アメリカの大使館で働いていたというから、かなり優秀な人だったのだろう。その義理の父は今は退職してアメリカで暮らしているため、娘夫婦に住んでもらっているということだという。

フィリピンの担当者は、狭い自分の家は賃貸に出しているとのこと。

日本で家政婦を雇うのは現状高すぎる

帰宅してから、日本で家政婦を雇うにはいくらかかるのか調べてみました。

あるサイトに料金シミュレーターがあったので週7日、9時から18時の条件で調べてみると週10万円とのこと。一ヶ月だと40万円(汗)。しかも、交通費が別でかかる。

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こんなお金払えるわけありません。

メイド喫茶なるものが日本で流行るのは、もしかすると住み込みの家政婦やメイドなるものがあまりに一般的でなさすぎるからかもしれません。

 

 

 

 

人気Youtubeチャネル「バイリガール英会話」に友達が実名で登場してビビった

少し前にYoutubeを見ていたら、人気Youtubeチャネル「バイリガール英会話」に友達が実名で登場してびっくりしました。

 

これ。


Microsoft本社で働く日本人に聞いてみた!石坂誠さんにインタビュー!〔#465〕

 

バリバリ実名です。汗

僕は彼とは同年齢で中学時代からの友達ですが、MBAプログラムの先輩に当たります。彼は大学を卒業後2年間働いて留学したのに対し、僕は4年働いた後に留学しています。

本人も動画で説明していますが、MBAを卒業後、マイクロソフトの日本法人に入社し、その後本社への栄転を果たす、というキャリアです。確か、日本法人から本社への栄転を果たしたのは、史上2目か3人目だと話していたような。

ちなみに彼は昔から天才で有名でした。その意味で「TOEIC400点から云々」というのは結構誇張されているのではないかと思います。笑

 


TOEIC400点からMicrosoftの本社で働くようになった石坂誠さんにインタビュー!〔#466〕

 

帰国する時に時々会っているのですが、ついこないだも突然メッセンジャーで連絡が。

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もうちょっと早く連絡をくれよ。笑

日本人の星として、今後も彼の活躍を祈りたいです! 

プロジェクト納品型ビジネスと、仕組みで儲けるビジネスの違い

前職のプロバイダーで働いて、最初に驚いたのは従業員の労働時間と売上について。新卒で入社したSlerも、前職のプロバイダーも従業員数は本体600-700人くらいの規模でした。

しかし、売上が3倍くらい違う。Slerは当時年商300億円くらいでしたが、プロバイダーは1000億円。

労働時間といえば、Slerの現場は最低でも9時過ぎまで会社にいて、プロジェクトの佳境に差し掛かると会社に寝泊まりすること多数という始末でした。激務でバタバタと体調を崩していく先輩や同僚たちを見ながら、残業代いらないから普通に家に帰りたいとよく同僚と話したものです。

一方、プロバイダーの方は、皆遅くても7時くらいに帰って行ってしまう。ワークライフバランスが取り易いためか、既婚女性もSlerよりずっと多い職場でした。

同じ従業員規模で、なぜこんなに売上も労働時間も違うのか、よく考えていました。

プロジェクト納品型の仕事はマンモスを狩るのに似ている

結論から言うと、鍵はビジネスモデルの違いだと思っています。

Slerのようなプロジェクト納品型の仕事では、営業が仕事を取ってきて、その後要件定義、開発、納品と仕事が流れていきます。

こういうプロジェクト納品型のビジネスモデルの場合、人が実施に働いて動かない限り仕事は進まず、お金も入ってきません。唯一最大のコストは人件費ということになります。

唯一最大のコストが人件費ならば、経営サイドが考えることはシンプルです。プロジェクトが回る最小人数をアサインし、より多くの案件をより少ない人数でこなすことを考えるのです。

少ない人数でより多くの仕事をこなす。必然的に激務になっていくわけです。コンサル、会計事務所、システム導入などはこの典型です。

例えるなら、このビジネスモデルはマンモスを常に狩りにいくようなものです。少ない人数でマンモスを仕留めた方が、一人当たりの分け前が増える。しかし、食べ続けるためには、マンモスを狩り続ける必要がある訳です。

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仕組みで儲ける仕事は農耕型

しかし、僕が働いていたプロバイダーのようなビジネスになると以下のようになります。

  • 販売:代理店、ウェブサイトが勝手に販売
  • サービス:協力会社が工事を実施し、ユーザーが勝手にサービスを利用
  • 課金:ユーザーはクレジットカードで自動的に支払い
  • カスタマーサービス:外注ベンダーがマニュアルに従って対応

つまり、サービスの販売からカスタマーサービスに至るまで、社員は実際の業務を全くしていません。すべてのプロセスが仕組み化されていて、各自は自分の任された仕組みの一部のメンテナンスと最適化をひたすら図っているのです。

納期と呼ばれるものは対外的には存在していないため、ちっと都合が悪くなればデッドラインを延ばすことも比較的容易です。

営業部の各営業担当者のことを車内では「販路担当者」と呼んでいたのは、実に本質をついた呼び名だったと思います。なぜなら、誰も自分でサービスを直販しないからです。

唯一の例外は僕が担当していたオンライン販売の部分ですが、ここもウェブサイト経由でサービスを販売していたため、やはり「販路担当」ということになります。

いわば、仕組みで儲けるビジネスモデルは農耕型とも言えます。仕組みを育てて、維持することで収益を得ることができる。

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この濃厚型のメリットはレバレッジが効きやすいことです。植えた苗や、飼育している家畜は従業員数とは関係なく上手くやれば何倍にも増やすことができます。

また、食べたら終わりのマンモスとは異なり、一度獲得したお客様は定期的にお金を落とし続けてくれます。いわゆるストックビジネスです。

 

もっとも、パッケージソフトウェアを開発している企業は、狩猟型と農耕型の掛け合わせのような企業も多々あります。

ERPパッケージソフトの世界シェアNo.1 のSAPなどはその代表例で、販売はパートナー企業が狩猟型ビジネスで獲得し、その段階では自社のコンサルの派遣なども行っています。

しかし、一度導入が終わると導入企業から高額な保守料をストックビジネスとして受け取り続けることができます。

こうして得た収益をシステムのバージョンアップや追加機能の開発等に再投資するという流れです。

ちなみに。SAPの2016年度売上は2兆7000億円。化け物ですね。