仕事選びに役に立つ、天職の3つの条件
社会人として、天職を見つけたいと思ったことはありませんか?
そもそも、天職とは、国語辞典を見ると以下のように定義されています。
天から与えられた職務、その人の性質・能力にふさわしい職業。( 三省堂 大辞林)
米国のMBAプログラムに在籍していたときに、キャリアディベロップメントのクラスがあり、そこで仕事選びの3つの条件を教えて貰いました。僕は、この3つの条件を満すことができる仕事が、天職と呼ばれるものではないかと考えています。
その3つとは以下です。
1)自分が好きなこと
2)自分ができること
3)社会ニーズがあること
一つずつ、解説してみたいと思います。
- 自分が好きなこと
- 自分ができること
- 社会ニーズがあること
- 自分が好きで、能力もあるが、社会ニーズがない仕事
- 能力があってニーズもあるが、自分がまったく好きではない仕事
- 自分が好きで、社会ニーズもあるが、まったく能力を発揮できない仕事
- 3つの条件が揃うと天職になる
自分が好きなこと
仕事が自分が好きなことでなければ、毎日は本当に苦痛でしょう。逆に、好きなことでれば努力することも苦痛ではないと思います。
自分ができること
自分ができることは、自分に実際にできる能力があるかどうかです。ここのポイントは、自分の能力が一般的な平均よりも上回っていることです。平均よりも上回っているからこそ、人から認められ、良い評価を受けることができます。
社会ニーズがあること
これは市場が存在しているか、ということです。言い方を変えると、十分なお金を払ってくれる人が存在しているか、商売をして成立するか、ということです。中には、社会的ニーズがあっても、そこで働く人に十分なお金が払われないようなものもあります。福祉関連の仕事などは、その類いかもしれません。
これら3つは、組み合わせて考えるといろいろなことが分かります。
自分が好きで、能力もあるが、社会ニーズがない仕事
まず、自分が好きで、能力もあるが、社会ニーズがないものです。これはいわゆるアマチュアの趣味、ということになります。例えば、ガンプラが好きで、すごく上手く作れるが、独立しても食っていけない。。こういうやつですね。
能力があってニーズもあるが、自分がまったく好きではない仕事
次が、能力があってニーズもあるが、自分がまったく好きではない仕事。不幸の坂道とでも言いましょうか。これは、会社の事業内容や理念に共感できないような時によくおこります。働いても、働いても満たされない。
自分が好きで、社会ニーズもあるが、まったく能力を発揮できない仕事
自分が好きで、社会ニーズもあるが、まったく能力を発揮できないものはどうでしょうか。MBAの教授はこの類をロッキーと表現していました。要するに、満員の観客がいる(市場がある)リングに上がって試合を始めるが、ボコボコにされる、ということでした。
3つの条件が揃うと天職になる
教授は、3つの条件が揃った仕事だったら、本当に幸せなキャリアを築けるという結論でした。自分が好きで、能力を発揮して結果も出せ、かつ十分な報酬も貰える。最高ですね。
でも、物事がそれほど単純ではないと思うのが、最初は好きではなくても、継続する中で好きになるものもあったり、能力が追いついてくるものもあると思います。ですから、どのタイミングで見極めるか、というのが存外難しかったりします。
唯一例外だと思うのが、社会ニーズです。これは、いろいろな業界の平均年収や市場規模などを調べる事で、最初の段階で客観的に調査する事が可能です。