スカラ 人の道を外れた会社には投資をするべきではないと教訓によって学んだ話
数ヶ月前に凄い掘り出しものを見つけたと思い、投資して火傷した銘柄、それがスカラです。
配当金は2%弱とまあまあだが、PERが4倍と激安。過去の業績も増収増益。事業内容は月額課金のASP事業。非常に安定している。ASPのようなウェブサービスの場合、ユーザーが使えば使うほど解約率が下がるため、年数と共に安定度が増してくる傾向があり、将来性もある。
で、飛びついて投資した訳ですが、結論から言うとこの投資は失敗でした。
株価が全然上がらない。900円くらいでINして、少しの間だけ含み益が出ていましたが、すぐにドカンと下がり、ピークでは700円台に。。。
なぜ条件はバツグンなのに株価が上がらないのか。その最大の理由が、敵対的買収です。
スカラは去年、ソフトブレーンという優良ASPサービス会社を買収したのですが、この買収の方法が良くない。相手に秘密で株価を市場から買い集め、報告義務が発生する時点で過半数を握ってしまい、
「今日から君たちの親会社になったからヨロシク」
と発表。
ソフトブレーンは国内営業支援ウェブサービスのトップシェアを誇るASP業界の雄。業績も好調で、時価総額もスカラより高い。
格下だと思っていた同じ業界のスカラに騙し討ちのように買収されたソフトブレーン社が激怒したことは想像に難しくありません。
株式投資というのは、会社の将来性に対する人気投票のようなものです。
常識的に考えて、今回のように相手から理解も共感も得られない方法で買収しても、シナジーなぞ期待できる訳もありません。
結局、シナジーを模索するスカラと、スカラを親とも思えないソフトブレーンの間でいろいろ揉めて、人気が今ひとつ上がらない状況が続いています。
結局、100株のみ残し、残りはすべて売却。損失が確定しました。今回はいい教訓になりました。