コンテンツ マーケティング EXPOで流行りの6キーワードをおさらい

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毎年足を運んでいるリードエグジビションジャパンが運営するコンテンツ マーケティング EXPO。ここに来ると、デジタルマーケティングのざっくりしたトレンドが分かります。

1)AI・人工知能は超アツい

まず、今回のコンテンツ マーケティング EXPOで驚いたのは、同時開催されていたAI・人工知能分野の関心の高さ。すごい行列でした。

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富士キメラ総研によると、2015年度の1500億円の国内市場は、2030年には14.1倍の2兆1200億円にまで拡大すると予測されている超・成長市場です。

人工知能の適用分野は製造業、流通・サービス、金融、情報通信、医療、社会インフラなど多岐に渡り、デジタルマーケティングの分野ももちろんこの中に入ります。

例えば、以下の「ティファナ・アンノウン・マーケティング・サービス」は、 人工知能(AI)のデータ分析 × Webコンサルタント による複合改善提案で、 コンバージョン率を増やし、SEOの順位を上げるしくみです。

Webの閲覧履歴とかを勝手に解析して、コンテンツの出し分けも可能です。

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AIキャラクター『さくらさん』との会話を楽しむこともできます。音声を認識し、返事をしてくれます。日本語、英語、中国語、韓国語に対応。決済機能と連携させることもできるそうです。

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2)動画をパーソナライズ

One to One マーケティングはもはや使い古された感のある言葉ですが、One to One マーケティングはついに動画の世界まで来ています。

例えば、以下のPersonalize meでは、人材業界では年齢や業界に合わせた動画を、旅行業界では個人の興味に合わせた旅行地やリゾートプランを動画で案内する等で活用できるそうです。

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3)コンテンツマーケティング

数年前まで、このEXPO に来ると怪しいSEO業者がわんさかいましたが、現在ではすっかり淘汰され、どこもかしこもコンテンツマーケティングの大合唱です。

結局、検索エンジン市場の覇者Googleが本物のサイトしか検索結果に残そうとしていないため、SEO対策も良質のコンテンツを提供し続けるという、サイト運営の最も基本原則に立ち戻らざるを得ない、というのが現在の流れだと理解しています。

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4)これは遊びであっても、ゲームではない?ゲーミフィケーション

ゲーミフィケーションとは、課題の解決や顧客ロイヤリティの向上に、ゲームデザインの技術やメカニズムを利用する考え方です。言葉としては特に新しいものではなく、2010年頃から出てきたものですが、今ひとつ大きなビジネスになり損ねた感があります。

出展していたのはナノコネクトという会社で、この会社はSky walker(スカイウォーカー)という、スマホアプリやweb、クラウドといった様々なサービスを立ち上げることができるプラットフォームを提供しています。

と、ここまでは通常の開発プラッフォトームですが、Sky walkerはそこからさらに、サービスの活性化を実現するゲーミフィケーション機能やゲーミフィケーション理論を組み込むノウハウを用いて、ユーザを熱狂させるこれまでにないサービスづくりが可能になっています。 

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5)どこまでできる自動化の流れ?マーケティングオートメーション

マーケティングオートメーションとは、広告の出稿からコンバージョンまでの一連の流れを自動化するための考え方です。

デジタルマーケティングの分野は最も自動化の相性が良い領域でもあります。

 

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6)VR- これは現実か仮想か

VR(バーチャルリアリティ)のブースも非常に多くの人を惹きつけていました。しかし、この分野が最も恩恵をもたらす業界は何と言ってもゲーム業界でしょう。

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これはVRとリアルを掛け合わせたサービスで、敵キャラに扮した人が実際に動くと、ゲーム内の的がその人に連動して動きます。

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