日本最大の釣り具チェーンの横に、日本最大のリサイクル釣り具チェーン。タックルベリー渋谷西口店のコバンザメ商法

僕は釣りが趣味で、時々釣り具屋さんに行くのですが、餌や仕掛けの購入で最もお世話になっているのが上州屋です。

上州屋は北は青森県から西は愛媛県まで全国200店舗を展開する日本最大の釣り具チェーンです。

ここの渋谷店は駅から本当に近いところにあるため、仕事帰りにすぐに立ち寄れるということで、年に数回は必ず来ています。

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しかし、ここに来るもう一つの理由があります。それは、上州屋のビルのすぐ横に、釣り具のリサクルショップ、タックルベリーがあるのです!

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タックルベリーは2000年4月に第1号店を出店した後急成長を遂げた、釣り具のリサイクルチェーンで、2016年2月現在、47都道府県に201店舗があります。上州屋と同規模です。

日本最大の釣り具チェーンの横に、日本最大のリサイクル釣り具チェーン。まさに絵に描いたようなコバンザメ商法です。笑

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上州屋渋谷店は3フロアに別れていて品揃えがかなり充実していますが、タックルベリー西口店は1フロアのみです。

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ただ、コンパクトに一通り揃っています。

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タックルベリー新橋店はもっとえげつない

ちょっと調べてみると、タックルベリー新橋店はもっとえげつなく、上州屋新橋駅前店はニュー新橋ビルに入っていますが、タックルベリー新橋店も全く同じビルの中に入っています。

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コバンザメ商法のメリット

コバンザメ商法のメリットは、初期の調査費用が低く抑えられることだと思います。通常、店舗を出店する際にはデモグラフィックデータを始め、様々な観点から商売として成立するのかを事前に調査し、検証する必要があります。

しかし、タックルベリー渋谷西口店のように、渋谷エリア最大の釣り具店があれば、そこには既に市場が存在している訳で、何も考えずに横に出店するだけで一定の売上が上がる計算をすることができます。

コバンザメ商法が膨れ上がっていくと、神田の古本街のようにエリアとして相乗効果を生み出せるようになるのかもしれません。

取る意味あるの?米国でMBAを取得することのメリット・デメリット

MBAプログラムを卒業してもう早8年になります。MBA取得のビフォーアフターを自分の経験、先輩や後輩たちのキャリアを見てきて、メリット・デメリットをまとめてみたいと思います。

 MBAを取得するメリット

取得するメリットですが、以下の点が挙げられます。

メリット1)キャリアの選択肢が広がる

僕の好きな言葉に以下のようなものがあります。

教育とは機会という扉を開ける鍵である

ゴードン・B・ヒンクレー

ある種の職種では、就職活動の募集要項にMBA取得が優遇または必須の条件として明記されています。つまり、MBA取得はそうした仕事に応募するための「鍵」として作用する訳です。

例えば、投資銀行やコンサルなどは顕著で、ボストンキャリアフォーラムなどに行くと、MBAだけを採用しにリクルーターが面接をしに来ます。

メリット2)ネットワーキングが広がる

コネとは日本ではあまり良い文脈で用いられませんが、海外に行くとネットワーキングは非常に重視されています。

各ビジネススクールでも、卒業生を繋ぐネットワーキングは非常に積極的で、これらのネットワーキングから様々な仕事の機会が生まれます。

この観点で考えると、僕の卒業した米国の中堅MBAプログラムは小規模で日本人生徒が少ないため、あまり価値があるとは考えにくく、僕が留学を考えている時に相談に行ったウォートンの卒業生には真面目な顔で慶應大学のビジネススクールを勧められました。

メリット3)異文化経験と語学力が身につく

僕のように明治大学を卒業して、日系企業に働いていた人間にとっては、MBAは海外経験を得る貴重な機会でした。

下手くそな英語を駆使しながら、世界から集まってくるクラスメイトたちと切磋琢磨した経験は今のように毎週のように世界と繋がる仕事をする上で良い準備になったと思います。

メリット4)人生のバケーションを堪能できる

 先にMBA留学していた友人が「MBAは人生のバケーションだ」と言っていて、そんな訳あるかと思っていましたが、今振り返ってみると本当にその通りでした。

一度社会人になってから学生に戻ることがどれだけ贅沢なことなのか、戻ってみると本当によく分かります。

授業は忙しいですが、夏休み、サンクスギビング、クリスマス休暇などなんだかんだ言って休みは社会人よりもはるかに多いです。

僕は休暇の度にイエローストーンなどの国立公園に旅行に行っていましたが、社会人になった今はほぼ不可能です。

こうした余暇は人生やキャリアを見つめ直すいい機会になります。

メリット5)専門性の高い教育を受けられる

これを最後に持ってきたのは、MBAの勉強なんぞは本屋に行けばいくらでも勉強できるからです。

 例えば、グロービスのMBAシリーズは有名で、このシリーズを全部勉強すれば、MBAで学ぶことはほぼカバーできてしまいます。

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 それでも、MBAプログラムで勉強する価値があるのは、クラスと言うリアルな環境の中で、教授やクラスメイトと実際に議論をしながら学ぶことができるからです。5感を通して学んだ方が、記憶の定着が良いのはよく知られたことです。

MBAを取得するデメリット

続いてデメリットについてです。

デメリット1)お金がかかる

僕は幸いなことに奨学金で授業料や保険、教科書代などを賄うことができましたが、それでも留学費用の合計金額を考えると、2年間収入が亡くなった機会損失も換算すると2000万円くらい掛かってしまっています。

デメリット2)キャリアの足かせになることがある

MBAを卒業するとなんとなくエリートの仲間入りしたような錯覚に陥ることがあるのですが、これは本当に錯覚です。

逆に「キャリアはこうあらねば」みたいなおかしな先入観に縛られることが少なくないような気がします。

これは、MBAプログラム側が「理想の卒業後のキャリアはこうあるべき」みたいなものを無意識に刷り込んでいくことが大きいのではないかと思います。

デメリット3)MBAのフレームワークや分析は実務では役に立たないことが多い

実際に仕事に戻ると、MBAで学んだフレームワークやら分析やらは驚くほど使われないことが多いことに気付かされます。僕は数ヶ月でそのことに気付き、すぐに封印しました。苦笑

ファイナンスなどは違うのかもしれませんが、マーケティングはそのことが顕著ではないかと思います。

デメリット4)受験がとにかく大変

MBA受験が大変なのは、仕事をしながらTOEFLやGMATの勉強をしなければならないところにあります。およそ2年、忙しい仕事をしながら毎日6時間以上の勉強時間を捻出し続けるのは本当にタフでした。

まとめ:で、結局MBAは取る意味あるのか?

結局、米国でMBAを取得する意味があるのかどうか、ですが、「人によります」というのが今の僕の答えになります。

人生、人の数だけキャリアの道もあります。MBAは無数にあるそうした道の一つのオプションに過ぎません。自分が進みたい将来に役に立つと思えば行けばいいし、他に道もあると思えばあんなに難儀なことをせずとも良いのではないかと思います。

メイド香港月4万円、フィリピン月1万円、そして日本は・・・? 各国の家政婦事情を同僚から学ぶ

先日、職場でクラスターミーティングなる会議がありました。クラスターミーティングとは、同じか近いTime Zoneの担当者が集まって、3、4日集中的に様々な話題について会議をする、というものです。

話し合いの結果、僕が働く東京オフィスがホスト会場に選ばれ、ニュージーランド、香港、フィリピンから担当者が集まりました。

ネット経由のテレビ会議では年に数回会っていましたが、実際に彼らと会うのはほぼ初対面。しかし、数日一緒に時間を過ごすに連れて打ち解けていきました。

レストランで食事をしながら、自宅で何を食べているのか、という話題になりました。というのも、香港人の担当者の奥さんは韓国人なので、韓国料理をがよく出てくるのかと思ったのです。

僕「香港では何を食べてるの?やっぱり韓国料理?」

香港の担当者「韓国料理はあんまり食べないね。フィリピン料理ばっかり」

僕「フィリピン料理? 奥さんはフィリピン料理が好きなの?」

香港の担当者「料理はフィリピン人のヘルパーが作ってくれるんだよ」

僕「ええ!?」

香港の家政婦事情

詳しく聞くと、月5万円くらいでフィリピン人の家政婦を雇っていて、彼女が家事を全部やってくれるのだという。このフィリピン人の家政婦が、住み込みで週6日働いてくれる。

香港の担当者「ヘルパーがいるから、奥さんは韓国に帰りたがらないんだよね」

そりゃそうだろう。

日本ではお金持ちしか家政婦なんて雇えないと皆んな思っているし、実際にそうだと思う。しかし、香港では中流階級以上であれば、家政婦を雇うのは実に普通のことだという。

「どうやってそのヘルパーを見つけたの?」

香港の担当者「知人の紹介だね。でも、いろいろと手続きがあるから、契約するときはちゃんとエージェントを通したよ」

契約は基本二年なのだが、一ヶ月前の通知で解除することができるという。

しかし、家族でもない人と一緒に暮らすというのは正直抵抗がある。

香港の担当者「まあ、日本人からするとちょっと変だと思うかもしれないけど、香港ではごく普通だからね」

そもそもなぜフィリピン人が香港で家政婦をやっているのかというと、物価が全然違うからということのようです。

というのも、フィリピンでは新卒の月収が2万円ほど。香港で月5万円貰ってまるまるフィリピンの実家に送金すれば、かなり実家の家計は助かるはずです。

日本の感覚に直すと、外国に出稼ぎに行った高卒の娘が、毎月40万〜50万円を実家に送ってくれるようなものです。これはでかい。

香港の物価は日本よりも同じかやや高いくらいだと思いますが、住み込みであれば家賃も光熱費も食費も不要です。

また、現実問題として、フィリピン人も香港人も英語が話せるため、言葉の壁がないのも大きい。

僕がいろいろと香港人の担当者に質問している間、フィリピンから来た担当者はずっと黙っていました。

僕(あれ、もしかするとフィリピン人が家政婦として働いているという話題に、同じフィリピン人として気を悪くしたかな)

そう思っていると驚きの話しがフィリピン担当者から。。

フィリピンの家政婦事情

フィリピンの担当者「実は、うちにもヘルパーがいるんだ」

香港の担当者「一人?」

フィリピンの担当者いや3人。一人はシェフで、二人は家事全般

「えええ!?」

聞くと、フィリピンはもっと安くて月1万円で家政婦を雇えるのだという。香港と同じく、住み込みで働いて家賃も光熱費も食費も不要であれば、手取り10万円というのは現実的な価格たいなのかもしれない。

「ちょっと待って。ヘルパー3人って、家はどのくらいの大きさなの?」

フィリピンの担当者ベットルームは8室あるね」

リビングの写真を見せてもらうと、40畳くらいはある。豪邸だ。

フィリピンの担当者「いや、勘違いして欲しくないのは、これは自分の家じゃなくて、義理の父の家なんだよ」

彼の話しによると、義理の父はフィリピンの外交官で、エリート官僚だったようだ。一時期アメリカの大使館で働いていたというから、かなり優秀な人だったのだろう。その義理の父は今は退職してアメリカで暮らしているため、娘夫婦に住んでもらっているということだという。

フィリピンの担当者は、狭い自分の家は賃貸に出しているとのこと。

日本で家政婦を雇うのは現状高すぎる

帰宅してから、日本で家政婦を雇うにはいくらかかるのか調べてみました。

あるサイトに料金シミュレーターがあったので週7日、9時から18時の条件で調べてみると週10万円とのこと。一ヶ月だと40万円(汗)。しかも、交通費が別でかかる。

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こんなお金払えるわけありません。

メイド喫茶なるものが日本で流行るのは、もしかすると住み込みの家政婦やメイドなるものがあまりに一般的でなさすぎるからかもしれません。

 

 

 

 

人気Youtubeチャネル「バイリガール英会話」に友達が実名で登場してビビった

少し前にYoutubeを見ていたら、人気Youtubeチャネル「バイリガール英会話」に友達が実名で登場してびっくりしました。

 

これ。


Microsoft本社で働く日本人に聞いてみた!石坂誠さんにインタビュー!〔#465〕

 

バリバリ実名です。汗

僕は彼とは同年齢で中学時代からの友達ですが、MBAプログラムの先輩に当たります。彼は大学を卒業後2年間働いて留学したのに対し、僕は4年働いた後に留学しています。

本人も動画で説明していますが、MBAを卒業後、マイクロソフトの日本法人に入社し、その後本社への栄転を果たす、というキャリアです。確か、日本法人から本社への栄転を果たしたのは、史上2目か3人目だと話していたような。

ちなみに彼は昔から天才で有名でした。その意味で「TOEIC400点から云々」というのは結構誇張されているのではないかと思います。笑

 


TOEIC400点からMicrosoftの本社で働くようになった石坂誠さんにインタビュー!〔#466〕

 

帰国する時に時々会っているのですが、ついこないだも突然メッセンジャーで連絡が。

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もうちょっと早く連絡をくれよ。笑

日本人の星として、今後も彼の活躍を祈りたいです! 

プロジェクト納品型ビジネスと、仕組みで儲けるビジネスの違い

前職のプロバイダーで働いて、最初に驚いたのは従業員の労働時間と売上について。新卒で入社したSlerも、前職のプロバイダーも従業員数は本体600-700人くらいの規模でした。

しかし、売上が3倍くらい違う。Slerは当時年商300億円くらいでしたが、プロバイダーは1000億円。

労働時間といえば、Slerの現場は最低でも9時過ぎまで会社にいて、プロジェクトの佳境に差し掛かると会社に寝泊まりすること多数という始末でした。激務でバタバタと体調を崩していく先輩や同僚たちを見ながら、残業代いらないから普通に家に帰りたいとよく同僚と話したものです。

一方、プロバイダーの方は、皆遅くても7時くらいに帰って行ってしまう。ワークライフバランスが取り易いためか、既婚女性もSlerよりずっと多い職場でした。

同じ従業員規模で、なぜこんなに売上も労働時間も違うのか、よく考えていました。

プロジェクト納品型の仕事はマンモスを狩るのに似ている

結論から言うと、鍵はビジネスモデルの違いだと思っています。

Slerのようなプロジェクト納品型の仕事では、営業が仕事を取ってきて、その後要件定義、開発、納品と仕事が流れていきます。

こういうプロジェクト納品型のビジネスモデルの場合、人が実施に働いて動かない限り仕事は進まず、お金も入ってきません。唯一最大のコストは人件費ということになります。

唯一最大のコストが人件費ならば、経営サイドが考えることはシンプルです。プロジェクトが回る最小人数をアサインし、より多くの案件をより少ない人数でこなすことを考えるのです。

少ない人数でより多くの仕事をこなす。必然的に激務になっていくわけです。コンサル、会計事務所、システム導入などはこの典型です。

例えるなら、このビジネスモデルはマンモスを常に狩りにいくようなものです。少ない人数でマンモスを仕留めた方が、一人当たりの分け前が増える。しかし、食べ続けるためには、マンモスを狩り続ける必要がある訳です。

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仕組みで儲ける仕事は農耕型

しかし、僕が働いていたプロバイダーのようなビジネスになると以下のようになります。

  • 販売:代理店、ウェブサイトが勝手に販売
  • サービス:協力会社が工事を実施し、ユーザーが勝手にサービスを利用
  • 課金:ユーザーはクレジットカードで自動的に支払い
  • カスタマーサービス:外注ベンダーがマニュアルに従って対応

つまり、サービスの販売からカスタマーサービスに至るまで、社員は実際の業務を全くしていません。すべてのプロセスが仕組み化されていて、各自は自分の任された仕組みの一部のメンテナンスと最適化をひたすら図っているのです。

納期と呼ばれるものは対外的には存在していないため、ちっと都合が悪くなればデッドラインを延ばすことも比較的容易です。

営業部の各営業担当者のことを車内では「販路担当者」と呼んでいたのは、実に本質をついた呼び名だったと思います。なぜなら、誰も自分でサービスを直販しないからです。

唯一の例外は僕が担当していたオンライン販売の部分ですが、ここもウェブサイト経由でサービスを販売していたため、やはり「販路担当」ということになります。

いわば、仕組みで儲けるビジネスモデルは農耕型とも言えます。仕組みを育てて、維持することで収益を得ることができる。

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この濃厚型のメリットはレバレッジが効きやすいことです。植えた苗や、飼育している家畜は従業員数とは関係なく上手くやれば何倍にも増やすことができます。

また、食べたら終わりのマンモスとは異なり、一度獲得したお客様は定期的にお金を落とし続けてくれます。いわゆるストックビジネスです。

 

もっとも、パッケージソフトウェアを開発している企業は、狩猟型と農耕型の掛け合わせのような企業も多々あります。

ERPパッケージソフトの世界シェアNo.1 のSAPなどはその代表例で、販売はパートナー企業が狩猟型ビジネスで獲得し、その段階では自社のコンサルの派遣なども行っています。

しかし、一度導入が終わると導入企業から高額な保守料をストックビジネスとして受け取り続けることができます。

こうして得た収益をシステムのバージョンアップや追加機能の開発等に再投資するという流れです。

ちなみに。SAPの2016年度売上は2兆7000億円。化け物ですね。

 

都議会選挙で自民党が大敗。大臣の資質について考える

自民党の国会議員の大臣・先生たちが勝手にコケて都議会選挙大敗

7月2日に開票を迎えた東京都議会選挙。僕は都民ではないので、興味深く傍観していましたが、予想通り、都民ファーストの会が大躍進を遂げ、55議席を確保。自民党は59から23へと大きく数を落とした。

しかし、今回の選挙は自民党の国会議員の大臣やら議員やらが選挙前・選挙中に次々と事件を起こした、自民党の都議員の方々にとって、大変な選挙だったと思います。

以下、この数ヶ月に起きた事件のサマリーです。

  • 安倍総理大臣:森友、加計問題
  • 稲田大印:防衛省・自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい
  • 下村元大臣:闇県献金疑惑
  • 金田大臣:無能答弁
  • 豊田議員:このハゲー!

豊田議員の「このハゲ」は置いておいて、稲田大臣のような、なぜこんなに資質に疑問がつく人が大臣をしているのでしょうか。誰がどう見ても、稲田大臣は防衛大臣にふさわしい人物だとは思えません。

日本の憲法で、大臣の過半数は国会議員から選ぶことが決められている

そもそもなぜ国会議員が大臣に任命されるのかというと、以下の通り、憲法で大臣の過半数は国会議員から選ぶことが決められているからです。

第六十八条

内閣総理大臣は、国務大臣を任命する。但し、その過半数は、国会議員の中から選ばれなければならない。内閣総理大臣は、任意に国務大臣を罷免することができる。

 しかし、実際には過半数どころか第3次安倍第2次改造内閣の大臣は全員が国会議員です。

  •  内閣総理大臣: 安倍晋三(国会議員:当選8回)
  • 財務大臣: 麻生太郎(国会議員:当選12回)
  • 総務大臣: 高市早苗(国会議員:当選7回)
  • 法務大臣:金田勝年(国会議員:当選5回)
  • 外務大臣:岸田文雄(国会議員:当選8回)
  • 文部科学大臣:松野博一(国会議員:当選6回)
  • 厚生労働大臣:塩崎恭久(国会議員:当選8回)
  • 農林水産大臣:山本有二(国会議員:当選9回)
  • 経済産業大臣:世耕弘成(国会議員:当選4回)
  • 国土交通大臣:石井啓一(国会議員:当選8回)
  • 環境大臣:山本公一(国会議員:当選8回)
  • 防衛大臣:稲田朋美(国会議員:当選4回)
  • 内閣官房長官:菅義偉(国会議員:当選7回)
  • 復興大臣: 吉野正芳(国会議員:当選8回)
  • 内閣府特命担当大臣:  松本純(国会議員:当選6回)
  • 内閣府特命担当大臣:  鶴保庸介(国会議員:当選6回)
  • 内閣府特命担当大臣: 石原伸晃(国会議員:当選9回)
  • 内閣府特命担当大臣: 加藤勝信(国会議員:当選5回)
  • 内閣府特命担当大臣: 山本幸三(国会議員:当選7回)
  • 東京オリンピック担当大臣:丸川珠代(国会議員:当選2回)

 アメリカの閣僚はどこからでも選ばれる

一方、アメリカの閣僚は公務員、民間など特に制限なく、どこからでも選ばれます。 トランプ大統領の閣僚のバックグラウンドを見る限り、民間、官僚、議員、知事経験者などから幅広く選ばれています。

  • 大統領:ドナルド・トランプ(民間 不動産経営)
  • 国防長官:ジェームス・マティス(元アメリカ中央軍司令官)
  • 国務長官:レックス・ティラーソン(民間 元エクソンモービル会長)
  • 財務長官:スティーブン・ムニューチン(民間 元GSパートナー)
  • 商務長官:ウィルバー・ロス(民間 企業経営者)
  • 労務長官:アンドリュー・パズター(民間 元カールスジュニア経営者)
  • 住宅都市開発長官:ベン・カーソン(民間 医師)
  • 大統領上級顧問 兼 主席戦略官:スティーブン・バノン(民間 ネットメディア会長)
  • 中小企業庁(SBA)長官:リンダ・マクマホン(民間 プロレス団体CEO)
  • 副大統領:マイク・ベンス(元インディアナ州知事)
  • エネルギー省長官:リック・ペリー (元テキサス州知事)
  • 農務長官:ソニー・パーデュー(前ジョージア州知事)
  • 司法長官:ジェフ・セッションズ(議員)
  • 教育長官:ベッツィ・デボス(議員)
  • 厚生長官:トム・ブライス(議員)
  • 国土安全保障長官:ジョン・ケリー(公務員 元アメリカ海兵隊大将)
  • 国家情報長官:ダン・コーツ(議員)
  • 内務長官:ライアン・ジンキ(議員)
  • 中央情報局(CIA)長官:マイク・ポンペオ(議員)
  • 退役軍人省長官:デビッド・シュルキン(公務員
  • 運輸長官:エレーン・チャオ(公務員)

もっとも、アメリカの仕組みがバラ色という訳でもないと思っています。トランプ大統領のような不動産屋のオジさんが突然世界最高権力を握れてしまうアメリカの選挙の仕組みはそれはそれで恐ろしい側面を持っていると思います。

 日本の大臣ポストは総理大臣の人心掌握ツールに成り下がっている

過半数を民間などから選ぶことができるのに、国会議員で埋め尽くしてしまうのは、日本における大臣ポストが総理大臣の求心力を維持するための人心掌握ツールに成り下がってしまっているからではないかと僕は考えています。

日本の総理大臣は与党の党首がなることになっています。与党の党首になるには党内の人気投票で一番になる必要があり、人気投票の見返りとして大臣ポストは利用されているのです。

もちろん、議員が大臣を兼務するメリットはあるでしょう。例えば、政治家として官僚機構を使いこなすノウハウは、実際に仕事を進める上で必要なスキルかもしれません。

民主党が政権を握っていた時に、傍目で見ても官僚の使い方が分かっていなそうだな、と思ったものです。

また、議員という同じバックグランドは意思統一を図る上でもやりやすそうです。

しかし、今のしょうもない事件を連発する大臣を任命されては、国民はたまったものではありません。お願いだから、謙虚さを胸に、もう少しレベルの高い政治活動と言うものを国民に見せて頂きたいものです。

 

 

 

SaberDeal Japanにご用心!衝動買い狙いでFacebook広告からECサイト誘導でぼったくり商品を売りつける危険サイト

先日、Facebookのタイムラインを見ていたら、SaberDeal Japanというサイトの広告が表示されていた。

どういうターゲティング設定で僕のところに広告が配信されたのか興味をそそるところですが、常々映画を見るためのホームプロジェクターが欲しいと思っていた僕は、ものすごくこの広告に惹きつけられました。

・持ち運び便利なプロジェクター

・映画館のような550cmの大迫力

・50%ディスカウント

・のこり13個

などなど、セールスマーケティングのいろいろな要素がうまく散りばめられています。

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「詳しくはこちら」ボタンを押すと、SaberDealのECサイトに遷移しました。

定価24470円が、今なら12235円!

いいじゃないの!

商品説明も、購買意欲をそそるに十分です。

僕は五分ほどサイトを見回して、商品をカートに入れました。あとは決済するだけです。

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ちょっと待てよ。

 

もしかしたらアマゾンでも取り扱っているかもしれない。

 

カード情報を入力する寸前で気づきました。

 

で、アマゾンで商品を検索してみると、、、やっぱりありました!これです。→ ELEGIANT ミニ LED プロジェクター

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え、何!? しかも5799円で売っています!!とんでもない高値で買うところでした。

 

しかし、商品レビューそのものは悪くないようです。36件のうち26件が5星。なぜ4つがないのかちょっと気になったので、星1つをクリックしてみると、、、

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すごい酷いレビューのオンパレードです。星5つのレビューはほぼすべてサクラとのこと。星4つがないのが納得です。

商品は光量が足りない、リモコンの感度は低い、高画質ではないなど、とてもまともな商品とは思えない感想ばかり。

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いや、本当に危ないところでした。

とまあ、最近の良識あるユーザーはきちんと調べてから購入することが普通だと思います。そう考えると、Facebook広告からECサイト誘導で商品を購入させるには、衝動買い狙いしかないのではないかと思います。

衝動買い狙いでも全然いいと思います。商品と価格がまともであれば。。。笑

SaberDeal Japanにはくれぐれもご用心ください。